町田文化幼稚園ではベルリッツとも提携、英会話・芸術・音楽など子どもの能力を引き出す教育を行っています。
町田文化幼稚園
   
今日の絵本

 「幼児は生まれながらにファンタジーを欲す」は、児童文学作家ロダーリの言葉です。

 子供は、絵本の中に入り込んで遊ぶことができます。良質な絵本との出会いは、一生の宝物になります。是非ご家庭でも絵本を読んであげて下さい。できたら膝の上にお子様をのせて。お母様の優しい声は、お子様の背中から体の隅々まで澄み通っていき、幸福な優しい気持ちで満たされることでしょう。

 このページでは、子供たちに読んであげた絵本の中から1冊を選んで、ご紹介致します。絵本選びの参考にして頂けたら幸いです。

 
お知らせ 「ちいさなちいさなすてきなおうち」 H20.11.11(火)

 題 ちいさなちいさな

    すてきなおうち

 作 さかい さちえ

 出版社 教育画劇  

 メモ:2008年3月3日初版です。本屋で平積みされていて手に取りました。子供のみならず、大人でも夢のようなおうちに引き込まれます。絵を見るだけでも楽しいので、就園前のお子さんにもお勧めです。

かわいいポコポコが、月曜日から金曜日までお友達の家に遊びに行きます。ねずみのかぼちゃの家やくまさんのお菓子の家、へびさんのランプの家。どれもとても可愛い家です。土曜日にポコポコちゃんは、みんなから貰ったお土産で何かの準備をしています。何が始まるのかな?

ページをめくるたびに素敵な世界が広がります。まずは可愛い家の外観を充分に楽しんで、次のページをめくると家の断面が登場します。ここでも誰が何をしているか充分に時間をとって楽しませてあげます。

 読み終えてから、「みんなならどんな家に住みたい?」と尋ねました。「お菓子の家!」という答えが多かったのですが、「カブトムシの家!樹液がいっぱいで美味しそう。」や「ピザの家。チーズの上で遊びたい!」というユニークなもの。「海の家、でも溺れそう・・・。」、そして中には「自分のおうちがいい。」とポツリと言った年少さんもいました。確かに、自分の家が一番ですよね。

 

お知らせ 「ピーのおはなし」 H20.11.6(木)

 題 ピーのおはなし

 作 きもと ももこ

 出版社 福音館書店  

メモ:マスコミで話題になった「うずらちゃんのかくれんぼ」の作者 きもと ももこさんの2作目の作品です。   

犬のピーは、おなかに赤ちゃんがいるお母さんの為にイチゴをとりに出掛けます。ところが途中で川に落ちて、さー大変。それでも、魚に助けられたり、鳥に助けられたりしながら、美味しいイチゴを沢山とることができました。家に帰ると、お母さんからも素敵なプレゼントが。ピーは大喜び。みんなでイチゴのパーティをしました。

絵がとても可愛くて、色使いも綺麗な絵本です。ピーの冒険に子供たちは釘付け。途中で、「あれっ?うずらちゃんとひよこちゃんがいる!」と気づいた子がいました。(左メモ参照) それから、ピーが川に落ちた風景が、次のページで川に流されたピーのはるか後方に小さく描かれているのも見逃さず、「後ろの方の小さいお花が、さっきのお花だよ。」と教えてくれました。驚きの観察力。まさに絵を読んでいるんだなと感心しました。

お知らせ 「おむすびころりん」 H20.10.6(月)

題 おむすびころりん

作 松谷みよこ

絵 宮本忠夫

出版 にっけん教育出版社

おじいさんが、おむすびをたべようとすると、コロコロと転がって穴の中へ落ちてしまった。すると穴の中から可愛い歌声が・・・誰もが知っている昔話です。沢山の本が出版されていますが、本によって内容は少しづつ違います。この本を紹介したのは、話の展開と文章の面白さ、リズム感、ユーモラスで綺麗な色調の絵と構成、全てにおいて優れているからです。お手頃な価格の本も多くありますが、是非見て頂きたいと思います。違いが分かります。

1年を通して何回か読みますが、何度読んでも新鮮で楽しそうな反応があります。特に、ねずみの唄を可愛い声でリズミカルに歌うと大変盛り上がります。今日も大いに盛り上がりました。メロディーはアドリブでどうぞ。

お知らせ 「ぼくがパジャマにきがえていると」 H20.9.29(月)

 題 ぼくがパジャマに

     きがえていると

 作・絵 にしかわ おさむ

 出版社 PHP研究所

メモ:先日(9月9日)、「おじいさんと10匹のおばけ」を紹介したところ、「にしかわさんの絵本で、他にお勧めは?」と尋ねられたので、この絵本を選びました。楽しいですよ。

ぼくが、夜パジャマにきがえていると、窓からゴリラがのぞいていた。次の日も、その次の日ものぞいているよ。でも、このゴリラ、僕と一緒に寝たかっただけなんだって。ベッドで一緒に寝たら嬉しそうに帰っていったよ。そうしたら、今度は子供のオバケが窓からのぞいていたんだ。小さくて可愛かったから、一緒に遊んだんだ。するとそこへ、オバケのお父さんもやってきて・・・。

年少さんから年長さんまで楽しめるお話です。ゴリラが窓からのぞいているという現実には起こりそうもない、でもひょっとすると自分の身にも起こるかもしれない??話の始まりに、子供たちの心は釘付けになります。そして、かわいいオバケと空をとんだりと、始まりから終わりまで、この先どうなるんだろうと、目を輝かせながらきいてくれました。お話の後、「でも、ゴリラとかオバケって、窓からのぞかないよね。」と友達同士で確認しあっていたのが、とても可愛らしかったです。読むたびに「もう1回読んで」とリクエストされる絵本です。

お知らせ 「かえるのじいさま と あめんぼおはな」 H20.9.18(木)

 題 かえるのじいさまと

      あめんぼおはな

 作 深山さくら

 絵 松成真理子

 出版社 教育画劇

メモ:6月に出版されたばかりの新刊絵本です。あまり本屋に並んでいるのを見ないのですが、間違いなく名作だと思います。

あめんぼ夫婦を食べたかえるのじいさまに、あめんぼ夫婦の娘おはなが会いに来ます。そして、「おとうさん、おかあさんに会わせて下さい、口の中をみせて下さい」と泣きながら頼むのです。仕方なく口を開けたじいさま、口の中を覗き込むおはな。たらたらとよだれが出てくる。口が閉じそうになるのを必死にこらえるじいさま。そんな緊張感のなか、物語は美しいエンディングを迎えます。

全編に流れる日本的で民話的な情緒と、食べるものと食べられるものとの間の緊張感、その奥に潜む優しさが見事に表現されています。年長さんに読みましたが、物語の奥深さを十分に味わっているようでした。

 ゆっくりと、静かに読むと、子供たちもまるで行間を読んでいるかのように集中して聞いてくれます。 じいさまがおはなに口を開けてみせる場面では、子供たちも口をあけて緊張した雰囲気でした。エンディングでは、余韻を充分に味わっていた子供たち。 「何だか胸がじーんとした」そうです。

 

お知らせ 「おじいさんと10ぴきのおばけ」 H20.9.9(火)

 題 おじいさんと

     10ぴきのおばけ

 作・絵 にしかわ おさむ

 出版社 ひかりのくに

 メモ:にしかわさんの作品は、可愛くてユーモラスなオバケの話が多いのですが、どれも面白いでよ

ある日、おじいさんのところにプレゼントが届きました。中にはなんと10匹のおばけが・・・。でも、このおばけ達、とってもかわいいんです。掃除をしたり、料理を作ったり、おじいさんともすっかり仲良くなりました。ある晩、おじいさんが熱をだして寝込んでしまいました。「おじいさんが死んじゃうよ〜。」 さあて、おばけ達はどうするのかな・・・。

読む前に、「おばけの話だけど、みんな泣いちゃうかな?大丈夫かな?」と、前ふりをするのがポイントです。

「こわくないよ!」と言ったものの身構える子供たち。でも、かわいいお化けの登場に、緊張感から一気に楽しい気分になって盛り上がること間違いなしです。

 10匹のおばけが、絵の中で、それぞれ色々なことをしているので、「このおばけは、窓を拭いているね。」などと一言入れると、あとは子供たちの方から色々な発言をしてくれますよ。

お知らせ 「カブトくん」 H20.7.22(火)

 題 カブトくん

作・絵 タダ サトシ

出版社 こぐま社

メモ:作者のタダさんも、子供の頃から昆虫が好きで飼ったり絵を描いたりしていたそうです。

虫が大好きな男の子、こんちゃんは大きなカブト虫の幼虫を見つけます。大きな幼虫は、こんちゃんと同じ背丈の大きなカブト虫になりました。こんちゃんは、カブトくんと名前をつけて、一緒にお風呂に入ったり、公園で遊んだり・・・。でも、カブトくんは、だんだん元気がなくなってきました。心配したこんちゃんは、カブトくんを森にかえすことに。

子供は誰でも、こんな経験を夢みているんだと思います。カブト虫とこんちゃんの交流に心を躍らせ、完全に物語の中に入り込んで楽しんでくれます。まさにファンタジーですね。今日は年長さんに読みましたが、いつ読んでも、「もう一回読んで」とアンコールが止まない本です。また、ちょうど教室にカブト虫がいたので盛り上がり方も格別でした。みんなの家にも、カブトくんが来るといいね。

 

お知らせ 「かえるさんのおいけ」 H20.7.18(金)

題 かえるさんのおいけ

作・絵 なかの ひろたか

出版社 教育画劇

メモ:6月に出版されたばかりの新刊です。とてもかわいい絵本で、お勧めです。      

池の水が少なくなって、かえるさんが困っています。そこで、まりこちゃんはバケツに水をくんで池に運びます。水を入れると、池は少し大きくなりましたが、そこへカメさんがやってきて、池に入ります。すると、また水が足りなくなってしまいました。まりこちゃんは、水をくんで運びます。そこへ、あひるや熊の親子が次から次へとやって来て…

今日は、年少さんに読みました。シンプルな内容で、子供たちが大好きな「繰り返し」のお話なので、「わー」っと声を出して喜んでくれます。ちょうど今、幼稚園でも水遊びで盛り上がっているので、「私も池に入りたーい!」なんて言っている子もいました。ちなみに、年長さんに読むと、「まりこちゃんは、重い水を何回も運んで可哀そうだ。」とか、「子熊だけなら入っても水は飛び出ないと思うよ。」なんて声も聞こえてきます。

 

お知らせ 「ねずみのかいすいよく」 H20.7.14(月)

題 ねずみのかいすいよく

作 山下明生

絵 いわむら かずお

出版社 ひさかたチャイルド      

 可愛いねずみの家族が海水浴に行きます。おとうさんねずみは、子供たちが迷子になったり、事故にあわないように小さな浮き輪を作ります。浜辺でたくさん遊んだ後、お昼寝をしていると、いつの間にか潮が満ちてきて、お父さんが離れ小島に取り残されてしまいました。

 さて、子ねずみ達はどうするのでしょうか。

今日は、年中さんに読みました。季節がら、海に行った子も多く、自分のことのように物語に引き込まれていました。お父さんが、海の小島に取り残されたときには、ハラハラドキドキ心配そうな顔をしていましたが、子ねずみ達の活躍で、お父さんが助かるとニコニコ顔に。

 読んだ後は、海の話や夏休みの話で盛り上がりました。

 

お知らせ 「ないた赤おに」 H20.7.8(火)

 題 泣いた赤おに   

 作 浜田廣介

 絵 いもとようこ 

 出版社 金の星社 

(以前は、白泉社から出版されていましたが、現在は金の星社から出版されています。実際に幼稚園で読んだのは、白泉社のものですが、表紙・内容ともに現在の金の星社版と同じものです。)         

人間と仲良くしたい心のやさしい赤鬼。でも、村人は赤鬼を恐れ、受け入れようとはしません。そこで青鬼は、ある秘密の提案をします。青鬼の言ったとおりにすると、村人は赤鬼を信用して仲良くしてくれました。一方、しばらく姿を見せない青鬼の事が気になり、青鬼の家を訪ねてみると・・・。

じっくりと浜田廣介の世界を味わって欲しかったので、年長さんに読みました。はじめは、「鬼なんて怖くないよ」等と言って、はしゃいでいましたが、物語が進むうちにグングンと引き込まれていきました。物音ひとつたてず、緊張感さえ漂っていました。そして、最後の「ドコマデモ キミノトモダチ アオオニ」の言葉で、子供たちの張りつめた心に、ジワーっと熱いものが広がっていくのが分かりました。余韻に浸りながら、涙を流している子もいて、作者の伝えたかったものは、確かに5歳の子供たちにも届いたようです。本当に、素晴らしい絵本だと思います。

メモ;この絵本は、偕成社からも出版されていますが、偕成社の方は、より易しく 短く書かれています。今回は、年長児向けに白泉社版(原文です)を読みました。年中児には、偕成社の方がよいかもしれません。

 

お知らせ 「ちいさなこぐまの ちいさなボート」 H20.7.3(木)

 題 ちいさなこぐまの

      ちいさなボート

 作 イヴ・バンティング

 絵 ナンシー・カーペンター

 出版社 主婦の友社      

小さなこぐまが、大切にしていた小さなボート。いつでもボートで遊んでいます。でも、こぐまは大きくなって、ボートに乗れなくなってしまいます。誰も乗らなかったら、ボートも寂しいだろうと、この小さなボートを好きになってくれる小さなクマを探しに行くのですが・・・。

「ちいさな」と「おおきな」という言葉が、リズムよく繰り返されるので、子供たちも喜びます。また、大きさについて関心を持ってくれます。そして、「私も弟にご本あげたよ。」「僕も家の隣の赤ちゃんに、オモチャあげた!」など、自分の経験と重ね合わせる子もいました。  

 あまり知られていませんが、とっても素敵な絵本です。絵も可愛くて、色調もとても柔らかで、子供たちは勿論のこと、読んでいる方も優しい気持ちになれる一冊です